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システムライフサイクルから見たシステムのコスト[仕事][computer]

2005-03-26

経営者の会議資料向けに書いた資料からメモ。

社内SEがしんどいのは、

- 運用と保守がごっちゃになってて
- システムの品質が酷いので運用と保守に時間がかかりまくって
- しかもその予算が取られてないからサービスでやるしかない

という状況が生まれがちになること。
それと経営者から見て、

- 勝手にお金ばっかり使いやがって

という風に見えちゃったりする、ということ。

問題を解決するには、システムから見た事情を
ちゃんと経営者にわかるように説明しないといかんのよね。
経営者の視点、というのはコストの視点ね。
もしシステムがわからない経営者が上にいる、という状況なら、
それは今後の社会情勢的にはすごく危機的状況なので、
下の人としては危機を救うために、しつこく説明を
しなきゃいかんのです。それもお仕事、と。

説明の仕方なんだけど、まず、システムはそもそも

- 固定費削減のツール

である、と言いきっちゃう。
(利便性、付加価値、知的作業へのシフト、とかの
良くわかんない説明は経営者へはしなくてOK)

その上で、システムの導入により、コスト削減がはかれるが、
システムの導入によるコストも当然発生する、
システムは、以下のライフサイクルで稼働する、と説明。

企画 --> 開発 --> 運用 + 保守 --> 廃棄


このフェーズ毎の業務内容は以下ね。

○企画:
システムの企画化
ニーズを発掘
様々な情報を収集
システム化計画
予算化、お金の折衝
--> ☆ここをきちんとしないと場当り的にお金が出血してしまう
--> ☆経営レベルとの連携が必須

○開発:
企画に沿ったシステムの開発
確実にしっかりしたものを作る
安定運用できるまで持っていく
予算の配分し無駄使いしない
--> ☆何もしなければお金がかからない

○運用:
定常的な業務
バックアップやログの管理、ユーザー追加など
永続的にお金や人などのリソースが必要
システムとしての価値はこのフェーズではじめて生まれる
--> ☆何もしなくてもお金がかかる、基本的には変動しない
--> ☆稼働しているシステムすべてについて必ず発生する

○保守:
障害対応
機器交換
バグフィックス
突発的に多くの作業が発生する可能性がある
--> ☆リスクによってかける金額を考える必要がある
--> ☆システムの品質により金額が変動する

○廃棄:
システムの評価
システムの廃棄
使わないシステムでも運用や保守のコストは発生する
コスト削減のためには積極的な廃棄が必要
ただし廃棄にもコストはかかる
--> ☆コスト削減の肝


その上で、経営者には

- 企画には経営者もコミットしてよ
- 運用には必ずお金をかける必要があるよね
- 運用コストを減らしたければ、システムの数を減らすしかない
- 運用コスト削減にはアウトソースも検討しましょ
- 保守にもリスクに応じてお金をかける必要があるんだよ
- 保守コストを減らすにはシステムのクオリティを上げたり
  パッケージやASP、アウトソーサーを活用しましょ
- 廃棄にもお金がかかるから廃棄が難しいシステムはやめましょ

という提案をするのが吉かと。

企画に関しては、経営者の発言が「なるべくお金をかけるな!」
から「これをしたい、いくらかける」に変われば成功、と。

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