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NECは半導体を手放してからおかしくなった。日の丸半導体の犠牲?[コラム]

2013-08-16

世界一、日本一の事業を次々と放出したNEC、玉ねぎの皮を剥いていったら最後に何が残るのか?
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38378

これらすべてを考慮すると、結局NECは、
売上高が減少し始める2000年前後からおかしくなったように見える。
99年12月にかつて世界一だったDRAMを日立との合弁会社エルピーダ
として切り離し、2002年にかつて6年間も世界一だった
半導体(システムLSI)をNECエレクトロニクスとして分社化した。

つまり、半導体をすべて放出したあたりが、NECの
ターニングポイントだったのではないか?


日の丸半導体とか言い出しちゃったのが悪かったのか?
官僚が頑張って駄目になっちゃったパターンのような気がする。
通産省(経産省)が悪いんじゃないかのう。

時節柄、戦争の話をすると、日本が戦争しなきゃいけなくなったのは、
計画経済の失敗が大きな原因だと思っている。

このへんの解説がわかりやすいかしら。

Wikipedia - 日本の経済史

世界恐慌の中で躍進を遂げたソビエト連邦の5ヶ年計画に感化され、
日本でも自由主義経済から国家統制経済に移行すべきだと主張する
革新官僚が現れ、国家総動員体制を望む軍部と連携して日中戦争が始まると、
次々と経済を官僚の統制下におくようになる。
第二次世界大戦が始まると日本経済は完全に国家統制経済となり、
自由主義経済は潰えた。

莫大な戦費は大増税だけではまかないきれず、日銀引受による
国債の乱発や軍票の乱発が行われ、これが戦中・戦後の
ハイパーインフレーションを引き起こす要因となった。


経済成長率のグラフを見ると、一目瞭然。

経済成長率の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4430.html

大恐慌の時も日本の経済は数年で復興し、堅調な経済成長率を維持していたはず。
なにもソ連を真似する必要なんてまったくなかったはずなんだよね。
それなのに、国家統制経済が始めちゃうとガッタガタになって、
さらに大きな戦争に突き進むしかなかった、と。
まあ、みんな貧乏が悪いんだよ。


一方、国からちょっと距離を置いてる風の富士通は、
なんだか堅調に進化し続けてるみたいに見える。

富士通とオラクルが目指すSPARC/UNIXサーバーの未来
http://ascii.jp/elem/000/000/815/815895/

SPARCプロセッサの開発はオラクルでも継続しています。
現在のT4/T5プロセッサは、かつてのT1/T2に比べて
シングルスレッド性能も大幅に強化されています。
買収後、サンでRock開発プロジェクトを牽引していたメンバーは
次々と去りましたが、現場の開発者は多くがそのまま残留しています。



官僚は経済については余計なことしなけりゃ良いのにね。
余計なことをしたくなっちゃうのは余分なお金(予算)を持ってるせいだろうな。
そういうお金は何も考えずに個人にバラまいちゃうほうが
建設的な気がするんだよなあ。
大企業を助けたい、という気持ちはわからなくもないけど、
ほとんどの大企業の経済活動って計画経済みたいなものになっちゃてて、
企業へのバラまきは効率が悪い気がするんだよね。

あ、でも個人や企業活動には一定の限界はあって、万能じゃないので、
たとえば外交とか原発処理とか、そのへんは、
もちろん頑張って欲しいっす。>官僚の方々

Referrer (Inside): [2013-09-15-2]

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