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ダスビ演奏会[音楽]

2007-03-04

http://www.dasubi.org/

池袋の芸術劇場にて。
曲目は以下。

- 映画『ピロゴフ 〜先駆者の道〜』の音楽による組曲
  作品76a (L.アトヴミャーン編)
- ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77
- 交響曲第15番 イ長調 作品141

作曲は全部ショスタコーヴィチ。
まあそういうオーケストラだからねえ。

弦も弓の毛も替えたばかりで、火曜日にそれなりに
弾いたせいか、楽器がとても良く鳴る。
良い感じー、と舞台袖で弾いてたら、ステリハのチューニングが
始まったのであわてて舞台へ。

1stバイオリンの6pult裏という場所は、普通なら後ろの方なんだけど、
今回は折り返しの一番前で、3pult目の隣。
しかも隣はかなり信用できる美女。
やたらと弾きやすかった。

ステリハは客がいないので、とても良く響く。
弾きながらかなり幸せな気分になれた。

時間が押してたので、荒井先生のカデンツァはステリハでも聞けず。


本番は、かなり幸せな時間でございました。

ピロゴフはいつものダスビの感じ。
とりあえず音がでかければ勝ち。
演奏不能なテンポでも気持ちだけ受けとってもらえればOK。
エッチィな感じでゆれまくり。
あー、でもでも、そういえば、グリスタンドを使ってないな。
どこかでやれば良かった。

バイオリンコンチェルトは荒井先生が素晴しすぎ。
特等席で熱い演奏が聞けるのは最高。
なんというかハートがある演奏なんだよね。
音量とかソロとしての聞かせ方、という意味では、
多分荒井先生より上手いソロバイオリンは結構いると思うんだよ。
でも熱いもの、荒井先生の言葉で言うと、赤い血が騒いでる、
そんなわけのわからんものが伝わってくる、という意味では、
ショスタコーヴィチに関しては、間違いなく日本の第一人者なんだと思う。
一緒の舞台に立てて本当に幸せ。

15番はやればやるほど良くわからん、そんな曲。
弾く度に発見があるんだよね。
ちゃんとスコアを見とくんだったー、
とか本番中にも思ってしまったよ。
多分もっと上手い人は、もっと楽しめるんだろうなあ。
ソロが多い曲なんだけど、そのソロを弾く人の思いが、
良く伝わってきて、なんだか、じーんとなってしまったよ。
ソロ弾いてるときは暇なので感動してる余力もあるしな。

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