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スコアール本番[音楽]

2006-11-23

すみだトリフォーニーホールにて。
久しぶりに橘さんの指揮。
曲目は以下。

- ブリテン / シンフォニア・ダ・レクイエム
- マーラー / 交響曲第9番

お客さんも沢山。
1000人超えた。
演奏も良かったんじゃないかしら。

スコアールってやっぱり良いオケなんだなあ、
と思ったよ。
アマチュアなので、各所に穴があるのは当然。
でも中にはとんでもなく上手くて、一緒に演奏できて本当に幸せ、
っていうプレイヤーもいるのよね。
そういう完璧なプレイヤー、パートがちょっとでもいると、
弾くのがえらく楽だったりする。
ぶっちゃけ指揮者が信用できなくても、そのプレイヤーに
合わせればOK、みたいな。

普通のアマチュアオーケストラだとすごい人は1人、
もしくは1パートいるぐらい。
でもスコアールの場合は、フルート、トランペット、打楽器が、
すげーや、と思うのよね。
このへんのパートにはちょっと上の先輩がいたりするので
面とむかっては言いにくいんだけどね。
今回は、それらに加えて、ファーストバイオリン、ビオラが
オレ的素敵パート入り。
特にビオラトップが完璧すぎ。
彼らに合わせて弾くと、頭の中での微調整が不要で、
そのまま弾けるので、弾くの楽ー、弾いてて気持ちいー、
って感じるのよね。

リズムを完璧に弾くのって実は相当難しくて、
ちゃんとしたテクニックがないと無理なんだよ。
プロの世界では完璧に弾くのは出発点にすぎないけど、
アマチュアでその出発点に立ってる人は、
実はそんなにいなかったりもする。
もちろん残念ながら、わたしも頭の中と実際の音は、
かなりのズレがある。
しかも頭の中も微妙という話もある。せつねー。

まあ今回はそういう素敵な状況だったせいか、
弾けないところがある、っていうのがすごくもったいないし、
なんか一緒に弾くのがちょっと恥ずかしいかも、みたいな、
そういう気分にもなったんだよね。
実際に、マーラーは弾けねー、っていうところありまくりだしな。
いや、これでもいつもよりはさらったんだけど、
そもそも毎日楽器に触れるような環境にいなきゃ、
私の腕では、こういう曲は弾くのが無理な気がする。
むーん。

ということでリハーサルも本番中もゆとりがなかったわけさ。
普段だと写真を撮りまくってたりするんだけど、
今回は全然撮ってないのはそのせいなのよね。
ごめんよー。>綺麗所写真を期待してた人


マーラーは正直あんまり好きじゃない。
嫌いなのは受け手の感受性が未熟なせいなんだけど、
咀嚼できなくてイライラするのも理由なのかもなあ。
ただいろいろわかってきたこともある。

- マーラーは指揮者だったせいか、パクリっぽいことを
  いっぱいやっている。
  沢山勉強すれば、それだけおいしくなるのかも。
- バッハをかなり意識している気がする
  ファーストバイオリンとチェロが1セット、
  セカンドバイオリンとビオラが1セット、
  でそれぞれが組み合わさって動くパターンって、
  対抗配置にすると、マタイ受難曲の、1オケ、2オケ、
  という形式にとても似ている気がする。
  ブランデンのパクリなんかも要所要所にあるしね。
- マーラーっぽいパッセージみたいなものが結構あるね。
  微妙に弾きにくいパッセージが多いんだけど、
  沢山マーラーをやると慣れて身につくのかも。

マーラーヲタクと言われる人がいるのも、
なんとなくはわかってきたよ。
良くできてるんだわ。
スルメみたいに噛めば噛むほど味が出るのね。
9番は一生のうちにあと2回ぐらいは弾く機会あるよな、きっと。
次はもうちょっとうまくやろう。

ちなみに会場にはブリテンのヲタクもちゃんといたよ。
一番前でスコアを見てた人がw
ブリテンはもうちょっと演奏機会があっても、
良い曲なんじゃないかなあ。
ブリテンブームとか来るかしら?

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