2001年のオーケストラダスビダーニャの演奏会プログラム用原稿 ======================================================================= インターネットサーバ「BABI」のすべて 演奏会というものは、演奏者だけでなくそれ以外の沢山の人々の 助けがあって成りたっています。 さらに言うと助けてくれるのは人間だけとは限りません。 たとえば、森下「養老の瀧」のトイレ、などにも大変お世話になっているのですが、 ここでは、団員間の連絡、世界への情報発信等に活用されている インターネットサーバ、名前は「BABI」、の紹介をします。 ○「BABI」って何? 使ってみればわかるようにインターネットはとても便利な道具です。 テクノロジーの発達により、ウェブページのリンクを辿ったり、 検索エンジンを活用すれば、 世界中のショスタコーヴィチの情報にアクセスできるのです。 すばらしい世の中になったものです。 感動しながらリンクを辿っていき、運が良ければダスビダーニャの ホームページ(http://www.dasubi.org/)に辿りつきます。 機会があったらご覧ください。 「BABI」はこのホームページを実際にインターネットに 公開しているインターネットサーバです。 それなりにアクセス数は多いのですが、黙々と仕事をこなす憎いやつです。 それだけではなく、メンバーの交流や連絡用のメーリングリストも 運営も行なっています。 2001年の正月の時点では、14個のメーリングリストが ダスビダーニャオフィシャルなものとして運営されていて、 ダスビダーニャのホームページから辿れる、 「ショスタコーヴィチメーリングリスト」もこの1つです。 メーリングリストはオフィシャルなものだけではなく、 サーバにログインできる個人が勝手に作っているものもあります。 さらにその個人がサーバ上でいろいろなことをしてたりするので、 「BABI」って何をしてるの?、という質問には、 いろいろやってるねえ、という回答が一番適当かもしれません。 名前の由来はもちろん交響曲第13番「バビ・ヤール」です。 「ダ・スビダーニャ」が「ダスビ」と言われるように、 日本人らしい省略をして「BABI」と名付けられました。 ○「BABI」誕生 1999年夏、自由に使えるインターネットサーバが私の手元にあったのですが、 ふとしたことから "***@dasubi.org" って格好良いかも、 などと思ってしまったのがそもそものきっかけでした。 ドメインを取るのは案外簡単なので、早速ドメインを取得し、 そういうメールアドレスを作成したのです。 ただしこの時点では専用のサーバがあったわけではなく、 別のサーバ上に間借りした状態でした。 私としてはそれだけで満足だったのですが、 ドメインを取得したことを聞きつけた人々より、 専用のサーバがあると嬉しいなあ楽しいなあ幸せだなあ、 という洗脳攻撃を受けるようになりました。 私は気が弱いのでそれに逆らうことができず、 秋葉原を散策中にジャンク屋の片隅にあった「BABI」を衝動買いをしてしまいました。 日記によると、購入した日は 1999/9/9 のようです。覚えやすいですね。 ○それって速い?すごい?格好良い? インターネットサーバ、というと速くてすごくて格好良いものを 想像するかと思いますが、「BABI」は単なるジャンク品の PC です。 当時の値段は 15,000 円弱でした。今だったら数千円でしょう。 以下のようなスペックで、一見するととても非力です。 - CPU: Pentium 133MHz - HD: 1GB - memory: 32MB これに FreeBSD という OS をインストールして使っているのですが、 驚いたことに、CPU やネットワークの負荷的にはまだまだ余裕があります。 1日あたり、2000通以上のメールを処理し、1000件以上のウェブアクセスを 余裕でこなしているのです。 おそらく今の 10 倍ぐらいの仕事までは特に問題なくこなせるでしょう。 さらに、とても安定して動いていて、システムの更新時以外で 再起動をしたことはありません。 そう考えると、案外格好良いのかもしれません。 いつ壊れるかわからない、というのも考えようによっては格好良いところです。 ○運用、管理のポリシーはどうなってるの? インターネットサーバを運用していくためには、使い方等や運用方針、 いわゆるポリシーというものをきちんと決めておくことはとても重要です。 「BABI」にも、ダスビっぽい用途に使う、という立派なポリシーがあります。 ダスビっぽい人には自由に使ってもらい、ダスビっぽいコンテンツを集めて、 ダスビっぽいメーリングリストが必要になったら作っています。 誤解のないように言っておくと、ここで言う「ダスビっぽい」というのは、 ショスタコーヴィチ、ダスビのメンバー、等がキーワードになってるのであって、 赤い粉が浮くビール、トイレとお友達、のようなコンテンツを 大量に集めているわけではありません。 でもまあそれはそれで「ダスビっぽい」のは確かなので、 ひょっとすると演奏会後にそういう写真がどこかにこっそりと 置かれてしまう可能性は否定できません。 「ダスビダーニャは公園である。いろんな人がいろいろな所から 勝手に集まってきて、楽しくわいわいやっている...」と言ったのは 長田先生です。名言だと思います。 個人的には「BABI」は公園の遊具のような存在である、と思っています。 ○「BABI」の今後 ひょんな思いつきで作った「BABI」ですが、いつのまにか いろいろな用途に使われるようになってしまいました。 私自身はまったくメンテナンスしていないのですが、 ホームページがいつの間にか充実していたり、 こっそりと一通りの携帯電話用のページできていたりしています。 個人のメールアドレス等のそれなりに活用されているようです。 そんなわけで、サーバが壊れちゃったらそれなりに困ったことになりそうですが、 壊れそうなサーバを使っているのはまぎれもない事実です。 経験的にはサーバが壊れる直前には、断末魔の悲鳴のような音が聞こえるものです。 幸いなことに「BABI」からは、まだそういう音はしていませんが、 来年の演奏会ぐらいまでには新しいサーバに交換しなきゃいけないなあ、 と思っています。 でも新しいサーバの名前を「BABI」のままにするか、 「OCT」「KATERINA」「RAZIN」などの別の名前にするかは まだ決めていませんし、 どこに置くか、どんなサーバにするか、も未定です。 願わくば、今日の演奏会までは「BABI」が頑張ってくれているといいなあ、 と思っているのですがどうなりますでしょうか。 不安をよそに今日も「BABI」は元気に働いております。 2001/1/6 by pochi@dasubi.org =======================================================================